筋肉は何もしないと、特に全筋肉量の約40%を占める下肢で、40代から年約1%減り続けると言われています。さらに、70代半ばには、20歳前後と比べ3割近くも下がってしまうといいます。リタイア後の生活をどれだけ生きがいのあるものにできるかは、リタイアの時期までにどれだけ筋肉を維持できるかにかかっていると言っても過言ではありません。
また、筋肉が減少すると、それだけ太りやすい体になります。筋肉量が少ないと基礎代謝が落ちるためです。最近の若い人の中には、食べる量はそんなに多くないのに、太りやすい体質の人が増えていると言われますが、その理由の一つとして、筋肉が不足していることが考えられます。
筋肉を保つためには、やはり運動をすることが大事です。ハードな筋トレよりも有酸素運動のほうが、一般的には健康増進につながりやすいと言われています。息切れや動悸がしない程度に有酸素運動を一定期間続けることが望ましいのです。運動効果は年を取ってからでも現れるので、なるべく若いうちから始めて、あきらめずに続けるのがポイントです。