「脳は“休ませた人”から整いはじめる」 ― デフォルトモードネットワークと現代人の脳疲労 ― その1

いつもご覧いただきありがとうございます。
新しい1年 お休みの方もお仕事の方もいかがお過ごしでしょうか?

1年の初めに、これまでの生活習慣を振り返り
新しい習慣作りを始めるのにいいタイミング。
ぜひ、ご参考になさってください☺

3回シリーズでお送りいたします。

第1回

なぜ、何もしていない時に“脳”は回復するのか

―― デフォルトモードネットワーク(DMN)とは ――


「特に何もしていないのに、疲れている」
「しっかり寝ているはずなのに、頭が重い」
そんな感覚はありませんか?

体を休めているつもりでも、
実は脳がまったく休めていない
今、多くの大人がそんな状態にあります。


■ 脳は「使っていない時」にこそ、大切な仕事をしている

私たちはつい、
「集中している時間」「考えている時間」こそが
脳にとって大事だと思いがちです。

ですが脳科学では、
何もしていない時に活発になる脳のネットワークがあることが分かっています。

それが
デフォルトモードネットワーク(DMN) です。

DMNは、
✔ ぼーっとしている時
✔ 目の前の作業から意識が離れている時
✔ 評価や判断をしていない時

に自然と働き始めます。


■ デフォルトモードネットワークの役割

DMNは、決して「サボっている脳」ではありません。

このネットワークが働くことで、脳の中では

  • 感情の整理

  • 記憶の統合

  • 過去の経験の意味づけ

  • 自分らしさの回復

といった、とても重要なメンテナンスが行われています。

「なんとなく気持ちが落ち着く」
「理由は分からないけれど、スッとする」

そんな感覚は、
脳が本来のバランスを取り戻しているサインでもあります。


■ 現代人は、この時間が圧倒的に足りない

ところが今、
このDMNがほとんど働いていない人が増えています。

理由はとてもシンプルです。

  • 空いた時間にスマホを見る

  • 何もしていないと不安になる

  • 常に「次に何をするか」を考えている

これらはすべて、
脳を「オンの状態」に保ち続けます。

その結果、
脳はずっと働きっぱなし。
回復のスイッチが入らないまま、疲労が蓄積していきます。


■ 「がんばり屋さん」ほど、脳は休めていない

特に、真面目で責任感の強い方ほど、

  • 休んでいても考え続ける

  • 何もしていない自分を許せない

という傾向があります。

でもそれは、性格の問題ではありません。
脳の使い方のクセなのです。

脳は、
「休もう」と考えすぎると、逆に休めません。

だからこそ必要なのが、
意図的に“何もしない時間”をつくることです。


■ 今日できる、脳を休ませる1分間

今この瞬間、
ほんの1分で構いません。

  • 目を閉じる

  • 呼吸が出入りする感覚を感じる

  • うまくやろうとしない

それだけです。

考えが浮かんでもOK。
止めようとしなくて大丈夫。

「何かをしない時間」を、
脳に許してあげてください。


■ まとめ

何もしていない時間は、
ムダな時間ではありません。

それは、
脳が自分を整え直している大切な時間です。

次回は、
なぜスマホがこの回復の時間を奪ってしまうのか
脳科学の視点から、もう少し深く見ていきます。

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