脳は何歳からでも変わる ― 脳の可塑性という希望 ―

「最近、覚えにくくなった」
「新しいことがちょっとおっくう」
「もう若くないから仕方ないかな…」

そんなふうに感じること、ありませんか?

でも今日は、はっきりお伝えしたいことがあります。

脳は、何歳からでも変わります。

しかもそれは、特別な才能がある人だけの話ではありません。
私たち一人ひとりの脳に、もともと備わっている力なのです。


脳は“やわらかい”

脳は、実はとても「やわらかい」臓器です。

もちろん物理的にぷにぷにしている、という意味ではありません。
ここでいう「やわらかい」とは、

経験によって変わる力があるということ。

この力のことを、脳科学では「可塑性(かそせい)」と呼びます。

かつては
「脳は大人になると変わらない」
と言われていました。

でも研究が進み、
大人の脳も、年齢を重ねても、変化し続けることがわかってきました。

脳の可塑性研究を大きく前進させた神経科学者
マイケル・メルツェニック
は、

「脳は使い方しだいで一生変わる」

ということを示しました。


たとえば、こんな変化

・楽器を始めた人の脳は、その指を動かす領域が発達します。
・タクシー運転手は、道を覚える海馬という部分が発達します。
・瞑想を続けた人は、感情を整える前頭前野が厚くなるという報告もあります。

つまり脳は、

よく使う回路を強くし、使わない回路を弱くする

という性質があるのです。

これは子どもだけでなく、大人でも起こります。


では、なぜ「衰えた」と感じるの?

40代、50代になると、

・同じ毎日の繰り返し
・仕事や家庭のストレス
・情報のとりすぎ(スマホやニュース)

こうした生活が続きます。

すると脳は、

「いつもの回路」ばかりを使うようになります。

怒りや不安の回路が強くなり、
挑戦やワクワクの回路が弱くなる。

それを私たちは
「年齢のせい」と思ってしまうのです。

でも実は、

衰えではなく、偏りなのかもしれません。


脳はどうすれば変わる?

答えは、とてもシンプルです。

① 小さな新しいことをする
② 体を動かす
③ 呼吸を整える

これだけです。

難しい勉強や特別なトレーニングは必要ありません。

脳は、

「お、いつもと違うぞ」

という刺激を受けると、
新しい回路をつくろうとします。


なぜ“呼吸”がカギになるの?

呼吸は少し特別です。

心臓や消化は自動ですが、
呼吸は「自動」と「意識」の両方で動かせます。

つまり、

脳に直接アクセスできるスイッチのようなもの。

ゆっくりと深い呼吸をすると、

・感情を落ち着かせる脳の回路が働き
・集中をつかさどる前頭前野が活性化し
・ストレス反応を起こす扁桃体が静かになります

これは気のせいではなく、脳科学的にも確認されていることです。

呼吸を整えることは、
脳の回路を書き換える練習でもあるのです。


性格も、変わる?

「私は怒りっぽいから」
「私は心配性だから」

そう思っていませんか?

でもそれは、

“強くなった回路のクセ”かもしれません。

脳の可塑性があるかぎり、
回路はつくり直せます。

性格も、感情のクセも、
ゆっくり変えていくことができるのです。


まとめ

脳は一生、成長します。

ただし、

使えば育ち、使わなければ眠る。

それが脳のルールです。

「もう遅い」は思い込み。

今日の呼吸ひとつが、
新しい神経回路のはじまりかもしれません。

あなたの脳は、
まだまだ変わる力を持っています。

まずは今日、
1分だけ、ゆっくり息をしてみませんか。 🌿

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